| 猫少年Z
21.恋人達の夜
「あっ……」
赤い瞳の占い師は、不意に自分の水晶に映る不思議な輝きを見止めて声を上げた。
暖かな真昼の光と、真っ黒な闇の揺らめき。
本来共に在るはずのないそれらが、出会い、合さって……優しい煌きに変わる。
そして、ふたつが重なった煌きは、徐々に大きくなって水晶球を満たした。
「そう、か……出会えたんだ……」
占い師が呟くと、煌きは、水晶球から飛び出すように弾け、飛び散り……一瞬にして周囲の空気に溶け込んだ。
占い師は、そっと息を吸い込んで……微笑んだ。
きっと、長い時を経て出会えた恋人達は、これからは離れる事はないのかもしれない。
けれど……占い師が水晶から目を離した途端、一瞬、水晶球は日の光を宿したように、眩く、激しく輝いて……砕けた。
砕けた欠片は、細かく、粉々になり……キラキラと七色に輝いて、占い師の周りを取り囲む。
占い師には、その現象が何の力による干渉なのか、分かっていた。
だから、口元に苦笑をのせ、呟いた。
「……長い、長い年月……貴方にとってたかが知れたそれであっても、彼らの想いを、絆を、思い知るには充分だったのでしょう……」
七色の水晶の粉は、占い師の言葉に合わせるように、ゆるゆると空中に舞い、螺旋を描いて消えて行った。
後には、赤い瞳を細めて微笑む占い師だけが、残った。
月のない、夜。
けれど、星が小さな煌きを落している、夜……。
夜を根城とする生き物達が、闇の中を彷徨い歩く……そんな、時刻。
明かりをつけない薄暗い部屋には、ふたりの人影があった。
「人間には戻すなって言っただろう!? もう少しで、オレはおめーを………っ!!!」
激しく怒鳴り散らし、ぎりっと唇を噛み締める。
ゼフェルは、体中をわなわなと震わせて、拳を強く握り締めた。
奔流のように体の中を逆巻いて流れるいくつもの感情故に、ゼフェルは、震えていた。
それは、恐怖。……対するものは、自分自身に他ならない、恐怖。
もう少しで、自分であって自分でない意識がアンジェリークを襲ってしまうところだった………彼女に、必死なまでに名前を呼ばれなければ。
あれもまた、自分。でも、自分であって、自分では、ない自分。
そんな自分が、アンジェリークを……愛してやまない彼女を……。
ゾッとする考えに、ゼフェルはかぶりを振り……その考えを打ち消すように、再び怒鳴り散らす。
「大体、おめー、なんでオレを……!?」
ぎりっとアンジェリークを……真夜中でも真昼の輝きを持つ少女を睨み付けた。
アンジェリークは、微笑んだまま小首を傾げる。
「ゼフェルに、会いたかったの……」
金色の髪がさらさらと流れる。微笑みに細められた緑の瞳は、本当に嬉しそうに潤んでいる。薄闇の中にあっても、彼女のそんな表情は、ゼフェルの網膜に焼き付くほどに鮮明だった。
普段なら、シーズンでない時期であれば、ゼフェルはそんなアンジェリークを愛しく思っただろう。
けれど、今は、そうはいかなかった。
ゼフェルは、己を抑えるだけで手一杯だった。
アンジェリークを……その光を見ないようにするだけで精一杯だったのだ。
「首輪……返せ……」
彼女を直視しないまま手を伸ばす。
首輪をつけて、猫にもどって……このシーズンをやり過ごす事ばかり考えていた。
臨界点ぎりぎりで抑えられている、荒れ狂うほどに狂暴な欲望。
人間の意識が戻っていても、こんなに、苦しい。
それなら、いっそ猫のままこのシーズンを越せればいい。
シーズンさえ過ぎれば、以前のままのふたりに戻れる。
アンジェリークを傷つけずに、彼女の決心を待つことが出来る。
今だけ……今だけ、我慢すれば、いい。
「うん……」
アンジェリークは、ゼフェルの銀鎖の首輪を片手に、部屋の端から端ほども離れたふたりの距離を歩で埋める。
静か過ぎる部屋。
アンジェリークがカーペットの上を歩く微かな衣擦れの音。
ふたりの、呼吸。
……アンジェリークはゼフェルのすぐ前に立つ。
彼女の彼女らしい匂いが、シーズンの影響で、いつもより敏感になっているゼフェルの鼻腔にはいり、ゼフェルはどうしようもないほどの眩暈を覚えながらも、己を強く捻じ伏せ、抑えつけ、アンジェリークの手にする首輪を、取ろうとしたのだが……。
「……っ!?」
突然。
アンジェリークが……ゼフェルに抱き付いて来て、唇を、重ねた。
誘う彼女の匂い。
柔らかな体の、唇の……舌の感触。
鼓動が、早くなる。
眩暈が、する。
けれど……ゼフェルの中で理性が激しい警告を繰り返す。
だから、ゼフェルは、取り返しがつかなくなるまえに、アンジェリークを……引き剥がした。
「バカ野郎!!!!」
「……っ!!」
強く引き剥がされた弾みで、アンジェリークはカーペットの上に座り込んだ。
けれど、ゼフェルの正面に座り込んだままアンジェリークが取った行動は……。
「………………………………!!!!!?」
ゼフェルは、取り返した首輪を首にかけようとして……声を、無くした。
だって、アンジェリークが……。
「ゼフェル………」
アンジェリークは、ゼフェルの足元で、はあっ、と、緊張した息を吐き出す。
「んっ……」
「あっ…………おめー……っ!?」
潤んだ瞳で見上げてくるアンジェリーク。
「あのね、私、ちゃんと本で調べたのよ。……どうすれば、ゼフェルにちゃんと応えられるか……」
ぼそぼそ喋って、再び……。
「!!!!!!!!!!!!!」
あんまり意外な 事に、ゼフェルは言葉を無くしてしまった。
座り込んだアンジェリークが…………ゼフェル自身を手と口で……。
「んっ……全然、怖くなんかないもの……。私だって、色々考えたんだもの……」
すっかり堅くなったソレに唇を寄せ、科白とは正反対に、ひどく恐る恐る、可愛らしい舌を這わせる。
「ぁ……うっ………!!」
ゼフェルは、衝撃となって襲いかかる激情に呻く。
この間保険医から借りてきたのは、その為の本。
決心をつけようと必死になって……どうすれば、ゼフェルに応えられるのか、アンジェリークなりに一生懸命勉強した結果が、今日。
そう、アンジェリークは、今、シーズンで昂ぶったゼフェルを宥めようとしていた。
「………………………っ!!」
そんなアンジェリークの拙い愛撫に……いや、拙いからこそ、余計、ゼフェルは……追い詰められて行く。
「……ダメだ……」
理性の枷を弾けさせそうなまでに膨張しかかっている欲望。
でも、まだ、今なら、間に合う……。
必死で理性が口を開く。
「ダメだ、ダメだ、アンジェリーク! おめー、そんな事しちまったら……!!」
なのに、アンジェリークは、相変わらず柔らかく微笑んで、言う。
「ゼフェルの、苦しい声、聞いてたくない。ゼフェルじゃないゼフェルは、悲しいの……。だから、決心したんだよ……だから、ね……もう、いいの……」
可愛い声を紡がせるその唇でゼフェル自身を包み込み……。
「ッ……アンジェリーク!!!」
叱責するようにアンジェリークを激しく呼び、上を向いた彼女の緑の瞳に問う。
「後悔、しねぇな? 後戻りできねぇぞ? それに……優しく、してやれねぇかもしんねぇ……それでも、いいのか?」
緑の瞳が、笑った。
言葉なくとも、彼女の答えはわかった。
ゼフェルの、理性の枷は、弾けた。
その場にアンジェリークを押し倒し、喉元に唇を這わせ、さっき、自分ではない意識がつけた痕を、本当の自分でつけなおす。
汗ばんだアンジェリークの肌は、吸い付くように滑らかだった。
ネグリジェの前ボタンを外し、白い稜線を描くふくよかな双山を目にする前に、アンジェリークが微かに身じろぐ。
「……ゼフェル……ここでは、だめ……ね、私の部屋に……」
今更、拒否しているわけではない。だから、ゼフェルはアンジェリークの言葉のままに、彼女を強く、優しく抱き上げて、彼女の部屋に連れて行く。
アンジェリークの匂いの染み付いた部屋。
馴染み深いベッドの上に彼女を横たえ……改めて、彼女を愛しく思う。
片膝をついて上から見上げる。
スプリングのきいたベッドが、キシッと音を立てる。
アンジェリークは従順にゼフェルにされるがままになっている。
ネグリジェのボタンを、順順に外して行くゼフェル……薄闇の中、彼女の白い肌がぼやけたような輪郭を持って浮かび上がる。
闇の中でも真昼の優しさを現わす少女……誰より、何より、愛しくて、愛しくて……。
初めて会ったあの薄暗い雨の日。日の光の射さないそこでも、暖かな真昼の陽射をその身に纏っていた少女。
一目で惹かれた。一目で恋に落ちた。
自分の呪いの事なんて……頭に無かった。
ただ、彼女を見た瞬間に、猫の意識を人間の意識が完全に凌駕して……彼女を見つめ続ける事だけを、欲した。
猫の姿でもいい。
彼女の傍にいたい。
……そして、彼女を知るたび、想いは強く膨らんだ。
でも、だから……人間になりたくなった。
人間になって、彼女を抱きしめたくなった。
そう、真昼の光りそのものの、暖かく優しく、眩いばかりの少女を、どうしようもないくらい愛しく感じたから。
傍にいるだけじゃ物足りない。
彼女を、自分だけのものにしたいと……そう、思った。
呪いにかかった身故に、人間の姿では、決して見ることのできない真昼の光。それを、人の姿で抱きしめたい。
誰にでも平等にふりそそぐ太陽の光なんて、いらないから……自分ひとりだけを暖かく包み込む、真昼の光が、欲しかった。
「好きだ……アンジェ……」
はちきれそうな想いを、言葉で吐き出して……それでも抑えきれないほど、強い感情が自分の中を駆け巡るのを感じる。
言葉なんかじゃ、表現できない。
それだけじゃ、伝えられない。
こんなに、狂おしく、彼女を求める感情。
それを分かっているのか、いないのか……アンジェリークはふわふわと柔らかで甘い綿菓子のように微笑んで、ゼフェルの激情を難なく受けとめる。
腕の中の、真昼の光。
そう、幸せそうに微笑んで、自分に向けて腕を伸ばすアンジェリークに、ゼフェルは何度も口付け……真昼の光をのものの、柔らかく、暖かなその体に、己を、預けた。
「んっ……ゼフェル……ゼフェル、ゼフェル……」
押し殺した声で、何度も名前を呼んで、溺れた仔猫のように強くしがみついてくる。
ゼフェルの存在を確かめているのか……確かな、人間の、ゼフェルの存在を。
「アンジェ……ばか、そんなに爪、立てんな……」
乱れた呼吸の元のゼフェルの言葉に、僅かに力を緩めるものの、ほとんど前後不覚のアンジェリークは、熱に浮かされたように、意味不明の言葉を喘ぎ続けている。
「おめーの方がそんなんじゃ、オレがオカシクなれるわけねぇ……」
低く笑いを滲ませ、ゼフェルはアンジェリークの細い腰を抱え直す。
「ったく……どっちが、猫か分かりゃしねぇな……」
上気してピンクに染まり上がった頬を濡らす涙を舐め上げ、ゼフェルは微笑んだ。
蕩けるように甘く、幸福そうな微笑みだった。
自分が人間に戻る事なんて、今は二の次で……ただ、この、愛する少女を腕の中に囲えているのが、幸せだったのだ。
「また猫に戻っても……オレは、二度と己を見失いはしねぇ……おめーを愛している限りは……」
ゼフェルの背に回ったアンジェリークの腕にまた力がこもる。
でも、今度は、ゼフェルは何も言わなかった。
ただ、アンジェリークを強く、抱きしめ返した。
しんとした静かな空間……いや、ふたりの存在の穏やかな呼吸の音だけが柔らかく空間に満ちていた。
「星空、綺麗よ……………ゼフェル?」
一呼吸置いて抱き合うふたり……ゼフェルの腕に強く抱きしめられたアンジェリークが、カーテンの隙間から見える星空を見上げて、呟いた。
ゼフェルは、アンジェリークの滑らかな触り心地の肩に顔を埋めたまま、小さく息を吐く。
「……今は、おめー以外、見たくねぇ」
「……せっかく、綺麗なのに……」
自分の体に回るゼフェルの腕……確かに伝わる素肌の感触。
アンジェリークは、ゼフェルの腕に手を添えて、くすっと笑った。
「……? ……なんだ?」
「腕、結構しっかりしてるのね?」
「?」
「だって、猫の時は、とっても柔らかくて、滑らかなのに……不思議」
「じゃあ、猫に戻るか……?」
少し、意地悪な口調。あるいは、自嘲も含まれていたかもしれない。
アンジェリークは自分の肩に顔を埋めたままのゼフェルをじっと見た。じっと見つめてから……その銀色の髪を撫ぜ上げた。
「結構、柔らかい」
くしゃくしゃと髪を撫ぜまわすアンジェリークに、ゼフェルはやっと顔を上げて、不満そうに目を細めて彼女を見返す。
「その目も、猫の時と変わらない」くすくすっと笑う。「喋らなくても、分かる気がするよ」
瞳の不満そうな色を、不思議そうな色に変えるゼフェルに、アンジェリークはすこし寂しさを混ぜた口調で、言うのだ。
「寂しい、よ……? 猫のゼフェルがいなくなっちゃうのは、ちょっと、寂しい。でも、でもね、ゼフェルがこうして抱きしめてくれるのは、とっても、嬉しいの。ずっと、こうしてたいとも、思うの……」
体中に感じるゼフェルの温もり。自分をすっぽり包んでしまうような、その、大きな存在感。
とても暖かくて、優しくて……幸せに、なる。
絶対の安心感に包まれる。
瞳に、幸福感とも置換えられるような安心感を満たしたアンジェリークを見て、ゼフェルも瞳を細めて唇を柔らかく崩した。
「おめーの体、あったけぇ……。猫ン時は、いつも、暖められているだけだった気がすっけど、今は……こうして、おめーを暖められんの、嬉しいぜ……」
ちゅっ、と、柔肌に口付を落す。
「……けど……おめーの中も気持ちイイから……もっと、暖めてくれ……。猫のままじゃ、ぜってぇ入り込めなかったから、余計に気持ちイイのかもしんねぇけど」
くくっ。小さく笑ってから、心地よい手触りのアンジェリーク素肌に手を這わせ……唇を這わせる。
「っ……ばか……」
真っ赤になった顔でゼフェルを可愛く睨み付けながらも、アンジェリークは、微笑んだ。
そして、再びふたりはひとつになる。
闇は日の光に包まれ、その温もりに……溶けて、いった。
薄暗い部屋。
薄暗いはずの、部屋。
ふたりの呼吸が……抑えた声が、艶かしく響き……。
重なったふたりの影に、別の誰かの影が重なった。
アンジェリークを取り囲む真昼の光。
ゼフェルに纏い付いていた、闇。
――やっと、出会えた……恋人達。
闇が真昼の光を包み……真昼の光が闇を照らし………そうして、朝は、訪れる。
朝日が、カーテンの隙間から入り込む。
徐々に開く金の睫毛の間から覗く、朝日を受けて輝く新緑の瞳は、さながら上質のエメラルドのようだった。
「……ぁ……」
意識を戻したアンジェリークは、腕を上げようとして、自分の全身が妙に疲れている事に気付く。
そして、昨日の夜の事を思い出す。
「っ、ぁ……」
咄嗟に、瞳を見開いて……あたりを見まわした。
ゼフェルを、探したのだ。
でも、この時のアンジェリークが探していたのは、人間の、ゼフェル。
朝日の中で、人間でいられるはずがないのに。
そう、人間のゼフェルが見渡せる範囲にいない事で、その事にすぐに気付きはしたけれど……でも……猫のゼフェルもどこにもいなかった。
「……ゼフェル」
少し掠れた声を、喉の奥から搾り出した。
「ゼフェル……?」
今度はもっとはっきりした声で呼びかけた。
でも、ゼフェルは部屋のどこにもいなかった。
上半身を完全に起こし、素肌を布団で覆う。
自分の白い肌に点々と残る朱鷺色の痣を見て頬を染めながら、昨日、ベッドの下に脱ぎ捨てたネグリジェを拾い上げた。
「部屋から、出たのかな?」
呟きながらも、何故か、突然、胸がツキンとした。
予感。
ネグリジェを着て、ベッドから、出る。
理由のない不安が、こみ上げる。
「ゼフェル?」
もう一度、その名を呼び、その姿を求めて部屋を出ようとした。
「……?」
不意に、視界の隅を掠める煌き。
朝日をキラキラと反射するのは、もう見なれてしまったゼフェルの、首輪。
机の上に無造作に置かれた、ゼフェルの大事な首輪だった。
「……!?」
不安が、形に、なる。
ゼフェルが、あの首輪を自ら手放すなんて、ないはずなのに。
取り上げて、それが確かにゼフェルのものであると確信する。
冷たい、銀の手触り。
いつも、ゼフェルの首に……手首に感じていた感触。
「ゼフェル……?」
訳がわからない不安。
でも、アンジェリークには、それがどんな意味なのか、微かにわかった。
「行っちゃった、の?」
どこに?
どうして?
分からない。
でも、突然現れたゼフェルが、突然消えるのも、また、自然な事かもしれない。
不思議に包まれた、ゼフェル。なのに、その全てを当たり前の事のように受け取っていたアンジェリーク。
だから、ゼフェルが突然消えたのも、当然だと思える……思えるけれど……。
「っ……ぇ、ぅぅ……」
涙が出た。
銀の首輪を胸に抱きしめて、アンジェリークはその場に座り込んだ。
涙が止まらなかった。
泣き崩れるアンジェリークの体に、キラキラした朝日の破片がまとわりついている。
キラキラ、小さく、微かに瞬き続けている。
アンジェリークに何か伝えようとしているかのように。
でも、嗚咽を漏らして、細い肩を震わせているアンジェリークは、それに、気付かなかった。
いや、気付いたとしても……煌きの伝えるその言葉は、決して、その耳に入ることはなかっただろう。
だって、その言葉は、アンジェリークに向けられていれ、アンジェリーク以外の何者かに向けられていたものだったから。
『それほどまでに互いを想うのか。ヒトとしての生を幾つも越え、それでも、なお、互いを恋するのか…………。ならば……ならば、私も、諦めねばなるまいか……。そなたは、好きに生きるがいい。常人として、人の世の理に混ざり、生きるがいい……。あやつも、あやつらも……人の世の理を正しくその身に受ける事となろう』
ゼフェルの消えた部屋。
眩い朝日が降りかかり、アンジェリークは顔を上げる。
優しく髪を撫ぜられる感触。見覚えはないのに、どこかで見たことのあるような、美しい女性の姿が目に映り、消え……アンジェリークは涙を拭う。
「ゼフェル……また、絶対、会えるもの……」
何故か確信して、アンジェリークはゼフェルの首輪を強く握り締めた。
また、絶対に会える。
それは、揺るぐ事のない真実。
日の神様が残して行った……確約だった。
<つづく>


<言い訳>
またもやシリアスラブラブです。突っ込み所がありません(笑)。
と、いうか……13禁っすね、かなり。いや、13禁以上…?(ちょっと不安^^;)
やっとこさ、念願の交尾ができたゼフェル(爆)、
なのに、いきなり失踪してるし……。
えーと、次回、多分、終われるかと……(自信ナシ)
余裕があれば、もうちょっと付け足した部分を書きたいかも。
コメディにしたいんだけどなぁぁぁぁ……(^^;)
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